ななつき
契約社員として働いていて、契約の更新は四年に一度です。次の更新まで、まだ時間があります。
四年という期間は長いようで、更新の話が出るまで自分では何も決められない期間でもあります。会社の都合で契約が続くかどうかが決まる働き方に、少しずつ落ち着かなさを感じるようになりました。
前回の更新のときは、更新されるかどうかの連絡が来るまでの数週間、ほとんど何も手につきませんでした。自分の生活の見通しが、自分以外の判断で決まる感覚がずっと残っています。
次の更新を待つだけの四年間にはしたくないと思い、自分から動けることを探し始めました。
正社員への登用を打診されたこともありますが、条件を聞くと今より拘束時間が長くなる話でした。契約社員のままでいるか正社員になるか、二択で悩む前に、まず自分の手で動かせる部分を作っておきたいと思いました。
今始めているのは、人の商品を紹介する作業です。会社の契約更新とは関係のないところにあるので、更新される・されないに関わらず自分の判断で続けられます。
契約社員という立場は変わっていませんが、更新の連絡を待つだけの状態ではなくなりました。数週間手につかなかったあの感覚は、今は少し薄れています。
次の更新まではまだ数年あります。その間に、契約に頼らない部分をどこまで育てられるか試しているところです。
更新されるかどうかで気持ちが左右されにくくなったのは、始めてからの一番の変化です。次の更新の連絡がいつ来ても、以前ほど身構えずにいられると思います。
正社員登用の話も、まだ返事を保留したままです。焦って二択のどちらかを選ばなくても済むようになったのは、この作業を始めたおかげだと感じています。